【書評】『転職と副業のかけ算』(moto)を読んで。

読書

 転職×副業で年収を20倍にした、次世代型サラリーマンmoto氏。SNSでも話題で参考にされているとのこと。本書の感想を書きます。

 

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 世の中多様化と言われ、テレビが「世間」というものを作り出せなくなった現代では、「その人が何を見るか?」で世界が作られていきます。その人が見ている情報、読んでいる本、それが世界です。

 さて、著者のmoto氏は、バリバリの働き手で、より大手への転職、むしろヘッドハンティングされるレベルです。この行動と思考が、著者が選択した世界になります。

 

2

 

 本書引用
安定とは「企業へ依存」、ではなく「個人で稼ぐこと」

・論理的に思考でき、それを分かりやすく伝える能力
・会社の価値を上げる、自分を雇うメリットを伝える
・〇〇ができる人、というブランドを作る

・困っている人がいる → 発信する価値がある
・グーグル依存ではどうなるか分からない

 

3

 

 著者は経歴が変わっていて、地元長野の短大卒で、そこから大卒枠の就職を狙います。東京まで行ったり、自前の営業力をフル稼働して。そして内定まで勝ち取ります。

 

 結局は地元のホームセンターに就職しますが、そこでバリバリ働いて、人材会社→リクルート→楽天→ITベンチャー。との転職を成功させます。それぞれ年収も1.5倍のペースで増えていきます。(240→330→540→700→1000

 

 著者は、結果を出す一流のサラリーマンです。副業もしなくてもいいぐらいに。そこが本書の特徴で、「これサラリーマン本では?」と思うぐらい「本業」に熱心で、半分は猛烈エピソードです。

 

4

 

 本書は「本業で得た知識を、副業で発信する」という内容です。それが本業×副業です。筆者は、転職において自分の売り込みも徹底的にやってきて、結果を出しています。その情報には価値がある、ということです。

 

 興味深かったのは、リクルートでは「人生の出費に関わる出来事を全て押さえている」という内容と、「グーグル依存では将来は分からない」という発想です。

 

 たしかに「ネット万歳、Google様様」という傾向ではあります。しかし、それさえも依存です。仕様変更からの最速最適化が仕事になりがちです。 もっと「人生」という地に足を付けた事柄に注目するべきかもしれません。

 

5

 

 情報という言葉は、テクニックとか攻略に結び付きがちで、どちらかと言えば表面的で浅い印象を与えます。ビジネス書が嫌いな人は、何かそれに気付いているのかもしれません。ビジネスよりは文学であると。

 

我々がブログで記事を読むのも、
「誰かの体験が知りたいから」という思いがあると思います。

 

 

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