『アウトプット大全』

読書

2020/3/30 (著者:樺沢紫苑)

紹介:この本は表紙にあるように、「学びを結果に変える」アウトプットの網羅書です。著者の樺沢氏は、メルマガを毎日発行13年、フェイスブック毎日更新8年、Youtube毎日投稿5年、執筆毎日3時間を11年、などアウトプットを精力的に行う傍ら、月10本以上の映画鑑賞、月20冊以上の読書、週5のジム通い、年30日以上の海外旅行をやりながら、仕事は基本18時までなど遊びも充実。アウトプットの効率化を体現している人です。 本書では、アウトプットの効力(アウトプットとは何か?)、具体的なやり方(話す・書く・行う)、鍛え方(発信方法)、を87項目にコンパクトかつ丁寧にまとめられた書です。

 本書の結論を端的に言うと、『人の成長はアウトプット量で決まり、話す・書く・行うの3行動がその具体的なアウトプットで、それで現実世界が変わる』ということです。本書の特徴は、著者の莫大なアウトプットに支えられた、具体的指南をキレイにまとめられているところ。これは本当に関心するぐらい、1項目1項目が教科書のように理路整然とまとまっており非常に見やすい、見てて気持ちがいい。このまとめ能力、表現力の素晴らしさが本書の魅力です。

感想:アウトプットが最も人の記憶の定着に役立つことは色々な本で書かれています。具体的な、話す・書く・行動するの説明で印象に残ったのは、アウトプットと言っても悪口は逆にストレスになる、という話。ストレス物質であるコルチゾールの分泌量が増えたり、免疫を低下させるとの研究もある。実際悪口というのは聞くのも言うのも不愉快ですよね。 そして二つ目が、質問する行為は圧倒的に脳を活性化するという話です。質問というは内容を理解していること前提だし、話の核心を突く必要があると思います。また自分の身に置き換えて思考できている証拠ですね。こういう具体的な説明が、見開き2ページの図解入りで直感的に理解しやすいようにできているのが本当によいところです。

発展:本書は動画投稿をしようと思ったきっかけの本です。アウトプットを実行してこそ価値がある。それをやってみねば、と思いました。そして私は本をたくさん読み、置き場が無くなるため何度も数百冊を売却してるのですが、読んだ本の内容整理、思考整理をするために、動画投稿を経ることでより高いレベルに持っていこうと思いました。 他にも本を紹介する動画はありますが、うちの動画では「本の内容を端的に説明する。覚えてもらえる」というのをテーマにしています。本を読んだ後、何も残らない、ということもありがちですが、何か一つ覚えておくべきこと、心に残ったことがあれば、本を読んだ価値が残りやすく、またキャッチ-なフレーズは記憶のひっかかりとして役立ちます。

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