『80対20の法則』を読んで。

読書

 

 結果の80%は、原因の20%がもたらす。努力の20%が報酬の80%を生み出す。80対20の法則について。本書の感想を以下に書きます。

 今回『増補リニューアル版』を買いました。ネットワークで繋がった社会での考察が追加されています。この80対20の法則については、既に知っている方が多いと思います。「読むまでもなく知ってるよ」と思いがちですが、新たな気づきも色々あります。

 

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 自分はこの本が好きで、旧版を読んだのにずっと気になっていました。改めて現代で思うことは、「資産となる努力をしよう」ということです。世の中で溢れる言葉、終身雇用崩壊、年功序列崩壊、年金崩壊、副業解禁、生産性向上、フリーランスの時代、リモートワーク導入。これらの方向性を考えたとき、答えは自ずと出てきます。「ネットで自主的に働く」です。

 あなたが自主的に働くとき、当然考えるべきは「効率化と資産化」です。結果の出る努力をし、それが継続的に利益を生み続ける。これが望ましい状態だと思うでしょう。そう、主体的に行動するときに、80対20の法則の価値がより一層増す、ということです。

 

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 本書の要点をまとめると
・1の努力が1の結果を生むとは限らない(何を努力するか考えよ)
・世の中は ”勝者総取り” である(富は集中する)
・近道をさがせ
・シンプル イズ ビューティフル(複雑にしない)
・大事でないものは専門家にやってもらう(委託する)
・何に時間を使うか考える
・知識は力である
・超一流の人から学ぶ
・お金はお金を生む(レバレッジを利かせよ)

 

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 本書の内容は多岐にわたり、ライフスタイルや幸福論についても述べてあります。分厚さも相まって、さながら聖書のようです。上記のまとめを見てもわかる通り、心に刺さる言葉は人それぞれ違うと思います。ただ全編を通して言えるは、「物事の核となる大事なことに注力せよ」です。

 増補されたネットワーク社会についての考察では、GoogleやAppleなどによるプラットフォームの独占が、80対20どころか、99対1のような偏りに加速すると述べてられています。より核へのアプローチが大事だと。

 

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 この先、労働に対する価値観が変わるとしばしば言われます。必ずしも働く必要はなく、ベーシックインカムのような社会になるとか。好きなことで生きていくとか。既に何かしらの手段で大きな資産を築いた人もいます。

 真面目に働くことより、考えて生きること。大事なことは必ずしもお金とは限りません。時間でも友人関係でも、80対20の考えは効率的だという観点だけではなく、大事なことを見抜くことにも役立つと思いました。

 

 

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